AI JUDGE FINAL RESULTS
【1986年】AI5体がガチ採点した
「ファミコン・クソゲーオブザイヤー」
――初代王者、決定――
この記事について
ファミコンターミナルでは、各種AIを「審査員」に見立てて、ファミコンの年代別クソゲーオブザイヤー(KOTY)を選ぶ企画を進めています。今回はその本編第1弾、1986年の審査結果です。なお、審査員選考の段階で起きた“ある事件”については、前日譚「国産AIにファミコンのクソゲーを聞いたら、まさかの「ドラクエ」「ゼルダ」が候補に挙がった話」をどうぞ。
ファミコン黎明期の1986年。まだ「クソゲーオブザイヤー(KOTY)」という言葉さえ存在しなかったこの年に、もし審査会があったら――。その問いに、5体のAIが本気で答えを出した。
審査員は ChatGPT(米)/Claude(米)/Gemini(米)/Grok(米)/DeepSeek(中)。同じ5本のノミネートを、同じ基準で、各AIの「記憶だけ」を頼りに採点させた。結果は、見事に割れた。そして――栄えある初代王者が決まった。
▼ 結果は動画でも公開中(AI5体の講評をフルボイスでどうぞ)
ノミネート5本
5体のAIにそれぞれ「1986年のクソゲー候補」を挙げさせ、実在と発売年をデータ照合。指名数の多かった上位5本がノミネートだ。
- たけしの挑戦状(タイトー / 1986-12-10)
- 元祖西遊記 スーパーモンキー大冒険(バップ / 1986-11-21)
- アトランチスの謎(サンソフト / 1986-04-17)
- トランスフォーマー コンボイの謎(タカラ / 1986-12-05)
- ミシシッピー殺人事件(ジャレコ / 1986-10-31)
採点ルール
KOTYの本質「プレイヤーへの苦痛の総量」を軸に、5項目で採点(各10点・高いほどクソ)。
- 理不尽さ/操作性のひどさ/初見殺し度/完成度の低さ/ストレス度
- 総合クソゲー度(100点)=5項目の合計 × 2
- さらに別枠で「憎めない度」(高いほど“愛されるバカゲー”)を測り、「ただの駄作」と「愛すべきクソゲー」を区別する。
最終結果
| 順位 | タイトル | ChatGPT | Claude | Gemini | Grok | DeepSeek | 平均総合 | 憎めない | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 🏆1 | たけしの挑戦状 | 88 | 78 | 78 | 96 | 94 | 86.8 | 9.4 | 愛されクソゲー |
| 🥈2 | トランスフォーマー コンボイの謎 | 84 | 82 | 78 | 82 | 98 | 84.8 | 6.4 | 愛されクソゲー |
| 🥉3 | 元祖西遊記 スーパーモンキー大冒険 | 84 | 94 | 84 | 66 | 76 | 80.8 | 4.4 | 真の戦犯 |
| 4 | アトランチスの謎 | 70 | 68 | 66 | 86 | 82 | 74.4 | 7.8 | 愛されクソゲー |
| 5 | ミシシッピー殺人事件 | 74 | 72 | 78 | 68 | 56 | 69.6 | 5.8 | 真の戦犯 |
🎖 初代王者:『たけしの挑戦状』
平均86.8点。ビートたけしの「常識を破壊する」という発想がそのままゲームになった怪作が、栄えある(?)初代クソゲーオブザイヤーに輝いた。
審査員たちの言葉が、その本質を突いている。
「攻略本なしでのクリアが不可能なレベルの狂気作」(Gemini)
「ゲームというより“理不尽な現実をファミコンに押し込めた怪作”」(ChatGPT)
「クソゲーの王者として君臨する、まさに1986年の頂点」(Grok)
開始直後に会社を辞め妻と離婚し、カラオケでマイクに歌い続け、1時間コントローラーを放置して隠しメッセージを待つ――。理不尽さは満点続出。だが注目すべきは憎めない度9.4という異常な高さだ。これは「最低なのに、最愛」。苦痛の頂点に立ちながら、全審査員に愛されたという、王者にふさわしい二面性である。
見どころ①:審査員が“三つ巴”に割れた
実は、1位票は一致していない。
- 元祖西遊記を1位にした審査員:Gemini・Claude
- たけしの挑戦状を1位にした審査員:ChatGPT・Grok
- コンボイの謎を1位にした審査員:DeepSeek
誰ひとり同じ作品を頂点に置いていないのに、平均を取ると僅差でたけしが勝つ。上位3本は 86.8 / 84.8 / 80.8 と大接戦だった。AIにも“好みのクソゲー”があるらしい。
見どころ②:真の戦犯は、3位の『元祖西遊記』
総合では3位(80.8点)。だが憎めない度はわずか4.4と全ノミネート最低。これが何を意味するか――「クソだが、誰も擁護しない」。
「プレイヤーの精神をガリガリと削る純度の高い苦痛系クソゲー」(Gemini)
「何をしているのか分からない時間が長く、苦痛と作業感が支配する」(Claude)
たけしが“笑える狂気”なら、元祖西遊記は“笑えない虚無”。愛で救われたたけしと、愛されなかった元祖西遊記。この対比こそ、KOTYという文化の核心だ。「真の戦犯」はこちら、という見方も成り立つ。
見どころ③:暴れ馬・Grok
流れを変えたのはGrokだった。他の審査員が高評価した元祖西遊記を「凡庸・狂気が足りない」と一刀両断、66点の最下位に沈めた。逆にたけしには96点。この一票が、終盤の順位を大きく揺らした。AIにも“逆張り”の個性が出るのは興味深い。
ノミネート寸評
コンボイの謎(2位・84.8) ― 開幕数秒、見えない弾で即死する「初見殺しの象徴」。DeepSeekは完成度・ストレスをオール10で98点をつけ、「遊べる状態にない」と断言した。ネットミーム化した愛すべき地雷。
アトランチスの謎(4位・74.4) ― 「スーパーマリオを超える」の触れ込みに反し、即死トラップと落下死の嵐。だがBGMの良さと探索の歯ごたえで「愛される死にゲー」へと昇華(憎めない度7.8)。
ミシシッピー殺人事件(5位・69.6) ― 船内を歩けば即死トラップ、手順を誤れば詰む推理ADV。総合は最下位ながら憎めない度も低めで、地味に厳しい評価に。
1986年・総括
初代王者は『たけしの挑戦状』。だが本当の収穫は、「クソゲー」と一口に言っても、愛されるものと愛されないものがあると、AIたちが図らずも証明したことかもしれない。次回は別の年へ。AIたちは、どんなクソゲーを掘り起こすのか。
※ノミネートの実在・発売日は、ファミコンターミナルのソフトデータベース(ファミコン約1,251本の台帳データ)と照合済み。採点は各AIの実際の回答に基づき、総合点は「5項目合計×2」で算出しています。これはAIによる評価であり、作品の客観的価値を断ずるものではありません。